研究内容 / Researches

当研究室では, 新規な性質をもつ超伝導体や磁性体(価数揺動, 重い電子系, カイラル磁性体など), 熱電材料の開発・作製と, 作製した物質の評価・基礎物性(磁化率・電気抵抗・比熱)測定を通して研究を行っています。

 

物質探索

当研究室では,主に結晶と呼ばれる原子が規則正しく配列された物質を,様々な方法で作製しています。同じ原子でも配列の仕方によって多様な性質を示します。これまで知られていなかった新物質を探索したり,新しい性質を発見したりしています。

極限環境下の物性測定
極低温

物質の本質を見極めるために”極低温”は必須です。極低温(-273 ℃)は様々な雑音が消えた静かな世界です。物質の性質を決定づける”電子”はこのような状態になると良く見えてきます。我々は極低温環境下を実現するために希釈冷凍機、3He冷凍機、4He冷凍機を駆使しています。

高磁場

磁場によって物質は大きく性質を変えます。実は原子もミクロな磁石の一種であるのです。本研究室では14万ガウス以上の磁場によって物質の本質にせまります。

高圧力

圧力”もまた物質の起源を探るための重要な手段です。数万気圧以上の圧力をかけながら極低温、高磁場下での測定を行います。よく知られる”鉄”も数十万気圧で超伝導を示す事が知られています。